都立新島高等学校太鼓部

都立新島高校太鼓部

本土から南に約160km先、東京諸島の新島という白い砂と青い海に囲まれた島にある本校太鼓部は、同好会からはじまり23年目を迎えました。
セット打ちをベースに、メロディを担当する横打ちは体勢を太鼓の高さまで低く落とし、力強く打ち込んでいくのが伝統のスタイルです。

リズム、構成には決まったものは無く、その年のメンバーで編成していくため演奏者によって全く違う楽曲になるのも特徴の1つです。
コロナ禍の中、全ての舞台演奏が中止となり部活自体も4ヶ月停止という事態になりました。そんな中、太鼓部として何ができるのだろうかということを皆で考え、夏休みには校舎を舞台に、きっとこの夏しか記録できないであろう演奏、編集をし記録作品としてYouTubeでの配信を試みました。その後、沢山の方からコメントやメッセージをいただき想いの入った演奏というのはどんな方法でも人に伝わるということを実感でき、新しい演奏表現の形も見えてきました。
新島高校が取り組む「横打ち」はとても体勢のきつい打法ですが、だからこそ今を踏んばり、聞いていただく人にも元気になってもらえるような太鼓を叩きたい!という自分たちの想いと重なるような気がしています。
見所は、セット一台での自由な打ち分け、横打ちの左右対象の縛りを見直し、得意な方向からの打ち込み、そして二年生のソロには各自セットとの掛け合いを取り入れるという試みをし、ピンチはチャンスを意識しながら、いつもの本番練習に当てていた時間を基礎と構成の時間に変更して、いつもより時間をかけて創作しました。
本日も最後まで力の限り太鼓を打ち込んでいきます。それでは『勇往流転』をお楽しみください。

(尚、打法につきましては三宅島の木遣り太鼓との関係はありませんが、同じ東京諸島として最大の敬意を表しております。)

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